撤退戦は進む。

もう今の職場にいられるのもあと2日になった。

 

撤退戦はやっぱり遅々として進まない。前回の転勤の時は転勤先も研究所だったので、いろんな思い入れのある菌は捨てずに持って行くことができた。今回の転勤はそうでは無く職種自体が変わるので、そういう甘えは許されない。後に来る人が「なんなんだこれ、どうしたらいいんだ…」状態にならないように、仕事に直接関係ないものはどんどん処分している。

 

10年間で溜まった澱を、どんどん捨てる。4年前の転勤のときに持ってきたもので、今結局使わなかったものはこれから先も絶対にいらないものなのだ。

 

自分がやってきた歴史が捨てられる…ような錯覚に負けてはいけない。

 

自分がやってきた歴史は、自分の記憶の中と、まとめた論文にのみ残るのだ。

 

 

構想段階で後任に手渡さないといけないものが、申し訳なく思う。もっと自分でやりたかった、よりも、中途半端でごめんなさい、という気持ちが強い。

 

さぁて、あと2日、がんばろう。