曲がり角。

リハビリ専門病院での診察だった。

 

先生から告げられた言葉は

 

「PT終了、OTへ移行」

 

ということだった。自発的に、意欲をもって歩行できているので、下半身の機能回復を目指すPTは完了だということだった。成長していく過程での筋萎縮や硬直が発生した場合は、ボトックス治療が必要になるかもしれないが、いま見たところでは、そうなる可能性は高くないのではないか、と。

 

一瞬、涙がでそうになったけど、OTということで、主には食事のときにうまく使えていない右手、左手の使い方について機能回復していくリハビリ。食事のとき、なかなか自発的に食べなくて、こちらから口に差し出したりしないといけないから。まだまだ先は長い。

 

…といっても、手を繋ぐときはガッシリ繋いでくるし(もちろん繋ぎたいときだけ)、手に持ったお菓子を引っ張るとギュッとつかんで放さないし、筋力そのものはあるみたい。器用さが足りないせいで、手を使う作業がうまくできておらず、結果的に食事をこちらからサーブするのを待つ、というスタイルになっているのかもしれない。

 

 

少しずつだけど、前に進んでる。

 

一歩、一歩。