新築の家に引っ越しが完了して、10日経過した。
ここんちの町で好きだった鮮魚店があって、ひと月ぶりに行ってみたら、店頭に今まで並んでいたタルや舟が無かった。その代わり、ショーケースが設置されていて、刺身盛り合わせなんかが並んでいた。
ごくごく小さな陳列棚に丸の魚を並べていた店員さんに、聞いてみた。
①魚の荷受け、荷さばき作業は隣の加工場で行うよう変更になった。
②加工場には一般人の立入禁止。魚を見て選ぶことはできなくなった。
③欲しい魚があって言ってくれれば店員が加工場へ取りに行くことは可能。
④近年の未利用魚ブームにより、未利用魚、珍魚の類いは市場流通に乗らなくなっている(漁師から直接買い付け、等の流通ルートが形成されている)。
④はびっくりした…というか、魚好きには未利用魚の利用が盛んになっていることは喜ばしいことなんだけど、それが地元をすっ飛ばして都会の消費者のところに吸い上げられているというのは、ちょっとショックだった。
②は致命的だ。たとえ珍魚がいなくても、タルの中で冷えている魚を見るだけでココロ満たされるものがあり、見て選ぶという体験が、この店に足を運ぶ最大の価値の一つだったんだけど…。物心がついてきたマイ愚息を連れて魚を見に行く、という夢が叶えられなくなってしまったなぁ。
店員さんは、タイミングが合えば、あんまり入らない魚を仕入れられる時もあるだろうから、と言ってくれたので、これからもちょくちょくのぞきに行こう。
また、④がどの程度進んでいるか次第ではあるけど、他の鮮魚店もGoogleで評価の高い店があるから、開拓していこう、という気になった。がんばろー。