相方だよりの一日。

金曜日は職場の飲み会だった。つぶれてしまう前になんとか一次会で終わりにし、同僚に助けられながらギリギリの状態で帰宅した。

そして翌日土曜日、海。Mがまたまた来てくれたので、陸繋島で泳ぎ釣る。もちろん車の運転ができる状態では無いので、相方にお願いして海まで運んでもらった。

少し家を出るのが遅れたので、現地に着いたのは朝の7時半。たぶん大勢の海水浴客がいるだろう、多少車を停めてから歩くのは仕方ない…と覚悟していたのに、その覚悟は裏切られてしまった。先に着いていたMから届いたメールには「全く問題なく奥に車を停められた」旨が書かれていたが、その通りで、最後のコーナーを曲がったその奥に車を停めることができた。

8月の上旬には、朝の6時に到着しても海に近いところは車がパンパンだったのに、お盆を過ぎてしかも冷夏傾向が続いたという悪条件(好条件?)ではこんなに違うものなのか(12時過ぎに帰るときには結局車パンパンになっていたので、早朝から来て肉を焼いたりしてやろうというひとたちの活性が下がったんだろう、と思われる)。

さて、今日はMも釣り竿を振るってもいい、という話だったので2タックル持参したんだけど、結局Mは泳ぐだけ。いつもの通り独りで釣り。

今日の仕掛けは、結局のところ、
・3.5gジグヘッド+イカクロー(オレンジ色)
・3.5gジグヘッド+ソルトウォーターパルスワーム(オレンジ/緑)
・0.7gジグヘッド+クリアブルー;ピンチ(1インチ、透明ワーム)
・2gジグヘッド+スーパーグラブ(蛍光緑)
になった。

イカクローの透明で前回アタリが多かったので、じゃぁオレンジ色はどうだろう…と試してみたんだけど、結果は×。見える魚が少なく、岩陰から飛び出してくる魚も、ワームを一目見ると反転してしまう状況がひたすら続いた。かなりの浅場で25センチくらいの魚が殆ど居食いのような感じでワームをくわえたのでそいつはそのままゲット。

アタリが少ないのでワームをパルスワームに変えて見たけど、状況は変わらず。ガルプのワームは一概に動きが硬いのがやはり今回も感じられた。どういう硬さかというと、水流が弱いとワームが動かない。速い動きでリフトさせるとテールが動くが、フォールさせると動いたり動かなかったりする。微妙な水流の差が現れてしまうのだろう。狭い範囲でワームを上下させる釣りでは、あまり良くない特性だと思う。引き続けるキャストの釣りではさほど影響はないのかもしれない。あとは、ジグヘッドの重さとのバランスが悪いんだろう。次に使うときは、もう少し重めヘッドと組み合わせよう。

0.7gジグヘッドのセットは、見えメバルをなんとか釣るために投入した妄想だったけど、結果はダメだった。見てくるけど食わない…メバルはやっぱりどう頑張っても無理なんだろうか。次、パワーイソメでダメだったら諦めよう…。チビカサゴのアタックは何度かあり、キャッチしたけど小さすぎたので随時リリースした。

タイムアウトが迫ってやけくそで2g+スーパーグラブをつけてみたけどそのまま試合終了。

全体的に魚が見えない、見切られる、展開だった。あと、根が終わって底が開けるエリアは魚が居ない印象だった。ボートなんかで釣りきられているのかもしれない。やっぱり泳ぎ釣りは、根のど真ん中でやるのが効率的なんだろう。

カゴカキダイの群れ、ムツ?のはぐれ群れを目視することができた。また、アタックはしてこなかったけど、ワームに反応して俊敏に動く魚がいた。たぶんハタの仲間だろう。



釣りの途中、リールが砂をかんでしまったので波打ち際で少しねじを外して対処していたところ、内部の部品を誤って落っことしてしまった。巻き上げ、糸だしに問題はないものの、クラッチがゆるゆるになってしまい、操作性が大きく損なわれてしまった。仕方ないので、後継のクラブデミが確保できたら、こいつは退役してもらおう…。



結局、釣果は25センチの魚だけだった。海辺で血抜きして持ち帰り。相変わらず魚を絞めるのがへたくそで、結局苦悶死させてしまった。次回からは脳天を突こう…。

さて、釣りをしているときから、魚体が平たいこと、あごに肉鰭がたくさんあることから、カサゴでは無いなと思っていた。家に帰って図鑑と見比べてみたところ…


カサゴより体高がない


↑あごに肉鰭(皮弁?)がある

…という特徴を元に、標準和名オニカサゴということで勝手に同定してみた。


↑アガッた身でも刺身にできた

過ぎた冬春シーズンに釣ったイズカサゴと同じオニカサゴ属の魚で、体の構造や骨の入り方もよく似ていた。図鑑のカサゴ類分布図には“沿岸の浅い岩礁域”がオニカサゴの分布だと書かれているので、分布場所としてもまぁ教科書通りというところだろう。胃袋を開いたらエビが入っていた。前回裁いた大型も胃袋にエビが入っていたので、このエリアでは根魚のエサは甲殻類なんだろう。次回のワーム選びに参考にしよう。

というわけで、冬のイズカサゴ、夏のオニカサゴ、とオニカサゴ属の魚2種目ゲット。

泳ぎ釣りで釣れた魚をトータルで見ると、カサゴ、ヨロイメバル、ムラソイ、メバルに続いてオニカサゴを追加。ただ、今回のは偶然居合わせた個体を偶然釣り上げただけで、狙って釣ることはできないだろう。幸運の海に感謝。

今シーズンが終わる前に、あと一回ぐらい行きたいなぁ。

巨人を釣っていないのでそれが心残り、見えメバルも選択肢がどんどん限られてくるけど狙いたい。

エビ型ハードルアーと、パワーイソメを試してみよう。