1周年。

マイ愚息がこの世に降りたって、丸一年経った。同時に、もう一人のマイ愚息が、下界に降り立つことなく、そのまま空に帰っていって、丸一年経った。

 

 

リビングには小さな棚を仏壇に見立てて、骨壺と遺影、花を飾っており、日常では写真を見て黙祷を捧げたりしていた。

 

今日は、相方が、1歳になったマイ愚息のためにバースデーケーキを作っていた。こういうところはとてもマメで、良いお母さんだなと思う。小さなチョコレートプレートに、名前を書いて、飾っていた。まだ、甘いお菓子などは食べさせていないので、豆乳ホイップと、食パンのケーキだ。

 

もう一人のマイ愚息のためには、名刺サイズの小さなバースデーカードを作っていた。かわいいジンベイザメと魚のシールがはってあり、

 

Happy birthday みなと

 

と、ある。

 

目にした途端、涙が溢れた。

 

一年経ったが、悲しみは癒えない。

 

 

自分でも、驚いた。普段、遺影を見て涙が出るということはもう最近はなかったのだけど、一年経って、誕生日を迎えて、ああ、この子は成長して誕生日を迎えることができなかったのだった、という悲しみが心から流れ出してきた。

 

ただ、自分はただ「悲しみ」があるだけだけれど、相方には、「あと1日早く手術をしていたら」という「後悔」が残っているので、余計につらいのだ。

 

マイ愚息には、2人分、頑張って生きて貰わないと。

 

 

その彼は、1歳の誕生日を迎えたので、オレが最初の寝かしつけを担当することになった。

 

…大変だ…。

 

いつもは柔らかいお母さんに抱っこされて眠るのに、今日は暑苦しい(脂肪分があるので柔らかいっちゃ柔らかい)お父さんに抱っこされて眠りに入るのだ。1時間ほど抱っこ格闘して、なんとか寝た。

 

汗だくになって寝室から出てきて、リビングでビールを開けて呑んだ。

 

さぁて、これから毎日頑張ろう。

 

(夜中の「喉が渇いたよ・起床」は相方が見てくれている…)