青春の。

昨日のことになるんだけど、東京に行くに当たって道中暇だから…てな感じで京都駅の本屋を眺めてたらこんなのを発見した。発見したというか、文庫版を発見した。

ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)

ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)

大槻ケンヂ氏はこれとよく似た伝記的エッセイとして『リンダリンダラバーソール』を出しているけど、こっちはもっともっと純然たるエンターテインメント性のある小説だ。青春パンクロックバンドが、ロックの道を駆け抜けていく姿と、それに夢をかける元バンドマン、トラウマを抱えたゴスロリ少女…クライマックスへ向かうところは、ベタベタではありつつも感動を押さえることができなかった。

堕落ライフの範疇にはいるけど、某オーバーでドライブなメーカーが、ロックバンドツアーものをもうすぐ出すらしい。今まで気にしてなかったんだけど、この辺の『先駆』となっている作品を知ってしまったから、気になりだした。単なるパクッて焼き直し…になっていやしないかどうか、という。

脱線したけど、本書は、別に読み終えたあとに何を残すわけでもないけど、ただ単に、夢を追うことのすばらしさと、そんな感じのさわやかなものを残していっただけだけれど、俺にとっては結構なアタリの小説でした。

…各章の扉に、耕助、バン、ザジ(バンドのメンバーね)のイラストが描かれてるんだけど、俺の中の三人のイメージはまたちょっと違うんだなぁ。

ただ、起こすには、もう力は衰えすぎて、それを自ら思い知ることが怖いから、もうしないことにしてるけど。悲しいな。