研修のお仕事。

講師役を頼まれたので、おととしやった研修を少し焼き直し、実習をプラスして2時間の研修をやった。

結論から言うと、おととし作った資料を、大幅に改組するべきだった。もっともっと要点を絞って分かりやすい内容にするべきだった。反省ばかりが残る。

だいたい、大勢の前でしゃべる仕事のとき、学会発表以外で“うまく話せたぞ”と振り返れることはほとんどない。“こうで、こうで、こうだからこうなんです”“こうするのが良いです”と言い切らないから、聞いている方が“この講師は何を伝えたいんだ?”と思ってしまうんじゃないだろうか。

…どうしてそうなるんだろうか。どうして、言い切らない内容になってしまうんだろうか?

振り返って書いているけど、結局よく分からない。

一つの想像としては、「対象が広い」ことが一要因になっているのかもしれない。そうはいっても生産現場は千差万別、ある理屈がまかり通らない状況もあるのではないか。たとえばこの病気にはこの対策を取ることが重要である、しかしその対策をとっていても病気が抑えられない現場もあることは知っている、となるとどうしても“この病気は土壌伝染性で土壌消毒をきちんとする必要があります、でも土壌消毒しても抑えられないことがありますからその辺は臨機応変にやるのもいいですよね”みたいな変な言い方になる。これでは聞いている方も訳が分からないだろう。

実習のほうは何とか乗り切れたと思うけど、これも反省が残る。

来年、再びのお声がかかることは…あるんだろうか。お声がかかればまぁとりあえずは落第は免れたということなんだろうな。