今の仕事に思いっきりかかわることについての、刺激的なタイトルの本を見つけたので読んでみました。
- 作者: 神門善久
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: 単行本
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いまや、農業者が、販売まで考えないといけないとか、6次産業化とか、そういう風潮になっていますが、そういう方向に向かったところで、日本の農業は崩壊へ進む、という感じの論調。その要因は、生産者サイドの技能の低下と消費者のレベルの低下、農地転用問題である…という感じ。
しかし、中にも書いてありますが、国の施策が6次産業化や企業経営誘致に動いてしまっている以上、その流れは止められないだろうし、実現はとても難しいなぁと思います。地方自治体の農業施策も、国のをなぞらないといけないし。
農業に関係する仕事をしていても、農地の問題なんかはほとんどタッチしないし、その問題点もよく分からない。コメを担当すればその辺は見えてくるのかもしれないけどねぇ。
「有機農産物が旨いなんて嘘っぱち」とか、そういう、なぜか知らんが一般的な通用観念になってることもすっと否定してたりして、面白い。
さて、影響されたアタマを冷やすために、「本当は強い日本の農業」みたいな書物を読むか。